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放課後





その日、俺の機嫌は最大級に悪かった。

それもこれも、今目の前で俺の様子をびくびくと伺いながら、必死で問題を解いている、俺の親友兼恋人の キラ・ヤマトの所為だ!!。



本来、俺たちが通う幼年学校は、遅くても18時までには下校のチャイムが響く。

完全に下校しなくてはならない。

それなのに、今時計の針が示す時間は19時30分。

見事に完全下校を1時間半も過ぎている。

普段なら、この時間帯は夕飯を食べているというのに・・・。



俺が恨めしそうな視線を送ると、キラは申し訳なさそうな顔をして目の前にあるドリルへと視線を移した。

すでに、瞳には涙がたまっていた。



「キラ、いい加減終わりそう?」

「・・・うん、ここの問題解いたら、多分・・・・」

「そう、じゃ頑張って」

「・・・・・・・・・うん・・・」



短い会話を交わし、俺は大きなため息をついて、すでに暗くなった窓の外を見つめた。



キラが今必死こいてやっているのは、いわば罰ゲームのようなもの。 俺があれだけやってるか、って聞いていたのにもかかわらず、キラは見事にこの間の課題の提出期限を破った。

さすがの俺も、呆れてものが言えなかった。

キラはマイクロユニット製作と同じくらい、必修科目である歴史が苦手だ。

いや、歴史に限らず、社会と分類されるものはてんで駄目だった。

社会は意外と提出物が多い。

キラは今回で、通算4回目の期限破りの記録を作ってしまった。

先生も、このままだと単位があげられないと思ったのか、授業が終わった後キラを呼び出し、どっさりとプリントを渡した。

今日中に終わらせて提出するように、と言って。

俺もその場にいたが、そのときのキラといったら、この世の終わりのような顔をしていた。

自業自得だと思うけどね。



涙目になっているキラが少し可哀想だなって思ったけど、ここで救いの手を伸ばすことは出来なかった。

甘やかしすぎるのもよくないし。

だから、今日は一人で寂しく帰るのかと、思っていた。思っていたのだけれど・・・・・・

なんと、先生は、キラがさぼらない様に俺に監視をしろといってきた。

・・・・・・。

やっぱりこういう展開になるのか、と、俺は断ることも出来ず引き受けることとなった。

しかし。

キラの社会嫌いは俺の予想をはるかに超えたものだった。

与えられたプリントは、20枚程度だったのだが、これが他の科目だと30分もあればほぼ正解の回答で提出していただろう。

しかし、たった1枚のプリントに、キラは20分近くを費やしているのが現状だった。





「やっと終わったー・・・・」

「お疲れ、キラ」

「あ、アスラン・・・その、ごめんね、こんな遅くまでつき合わせて・・・・」

「全くだよ。ま、慣れてるからいいけどさ・・・」

苦笑しながらそう答えると、やっぱりキラは申し訳なさ下にごめん、と呟いていた。

少々いじめすぎたかな・・・・。

考えてみれば、キラが問題を解き始めてから会話というものをしていなかった。

キラってば、他人には人一倍気を使うくせに、俺の前じゃ我が侭で、甘えん坊だ。

俺が本気で怒っていると思っているかもな・・・



「あの、アスラン・・・・・怒ってる?」



やっぱり・・・。 案の定キラはそう聞いてきた。

瞳をうるうるさせて、ものすごくびくびくした態度だ。もしも尻尾があったらしゅんとなっているんだろうな・・・。

そんな風に俺が考えていると、キラは黙り込んでいる俺が相当怒っていると誤解したらしい。

今にも泣きそうな表情ですがり付いてきた。



「いやだ、怒らないで!!ごめんなさい・・・・」

「キラ・・・」

「ヤダ・・・・・嫌いにならないで・・・・・」





俺の服をぎゅっと掴んで俯きながら今にも消え入りそうな声でキラは呟く。

ここまでされると、これ以上黙っていればそのうち泣き出されるような気がして。

俺は俯いているキラの顔に手を当て、上を見上げさせた。



「アスラン?」

「別に怒っているわけじゃないよ。ちょっと考え事してただけ」

「・・・・・・・・・でも・・・」

「でもじゃない。俺のこと信じてくれないの?」

「・・・・・・・・信じる・・・・・・」

「そう、それはよかった」

「えっ・・・アスラっ・・・・ん・・・ふぁ・・・」

キラの返答に気分を良くした俺は、顔を近づけキラの柔らかな唇をむさぼった。

頬をほんのりと染めながらも、必死で俺に応えようとしてくれるキラは、とても可愛かった。



十分に堪能し、解放すると、キラはぼーっとした表情で、肩で息をついていた。

感じてくれたのかな?

俺はそのままキラのほほや額に何度もキスを送る。

すると、今まで放心していたキラがようやく羞恥心に気付いたのか、弱々しく抵抗してきた。



「ちょっ、アスラン!!!いきなり何するんだよ!!」

「何って・・・・気持ちよかったでしょ?」

「そりゃ気持ちよかったけど・・・・って、ここ学校だよ!!」

「別にいいじゃないか。俺たち以外もういないんだし」

「うっ・・・・で、でも、管理人のおじさんとか警備のおじさんとか」

「大丈夫だって、終わったら鍵返しに寄るだけでいい、って言ってたから」

「そ・・・・そんなーーー」

「何だよ、キラは俺が嫌いなの?俺と一緒は嫌?」

「嫌じゃないけど・・・・」

「じゃあ、いいじゃん」

そう言って笑うと、俺は再びキラの唇に自分の唇を宛がった。

「んっ・・・はぁ・・・アスラっ・・ん・・・・ってどこ触って!!!」

「気にしない、気にしない」

「気にす・・・ひゃぁ・・・・・ャ、もうヤメ・・・」

だんだんと抵抗をなくしていくキラを見つめながら、俺は触り心地のよいキラの肌をまさぐる。





そして・・・・





「ハイ、おしまい」

「・・・ふぇ・・?」

「さ、さっさと帰ろう、キラ。もう夕飯の時間とっくに過ぎてるよ」

「・・・・・アスラン?・・・」

途中で行為を止めた俺に、キラは戸惑いの視線を投げかけてきた。

俺は大笑いしそうなのを必死で我慢しながら、にっこりと言い放った。



「お仕置きだよ、キラ」



「・・・・え・・・」



「俺の貴重な放課後を奪ったことと、俺を放っておいたことへの」



「・・・・・・・・・・」



「たまにはこういうのも、ね。あ、でも課題今度からちゃんと出せよ」

「アスランの馬鹿!!!!!」

「はいはい、さ、早く帰る準備して」

「馬鹿馬鹿馬鹿・・・もう、知らない!!」

「はいはい、でも俺、キラのこと大好きだよ」

「・・・・・・・」

「キラ?」

さらりと俺が告げた後、キラは顔を真っ赤にして固まってしまった。

そして。



「アスランの馬鹿ーーーー!!!!」



そう大声で叫ぶか否か、俺の体をぼかすか叩き始めた。 別にダメージを感じるわけではないので、俺はそっとキラの頭を撫で、耳元で囁いた。



「愛してるよ、キラ・・・」



囁くと、キラはますます顔を真っ赤にして俯いてしまった。

その隙をついて俺が抱きしめると、キラは俺の服を掴んで、小さく小さく呟いた。



「僕も、アスランのこと大好き・・・・」





その言葉で、俺がキラを抱きしめる力を強くしたのは言うまでもないだろう。





書き終わった・・・・。久々に甘いのですよ、奥さん(誰)。
浅羽にネタくれーーって頼んでネタ貰って書いたのですが、 内容に沿ってない気がします。
ブラブなアスキラ・・・って頼まれたんですけどね・・・。
精進せねばなりませんね。
2003/7/3/thu





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